「経編(たてあみ)」とはどういうものでしょうか。
簡単に言えばそれはニットです。一本の糸から編み上げる編み物のことで、毛糸のマフラーなどを編むことを思い浮かべてもらうと分かりやすいと思います。
そのニットの中で、「経編(たてあみ)」は、縦方向に連続して編み上げていくもので、車のシートなどによく使われているトリコットなどは「経編(たてあみ)」の代表的な製品です。
伸縮性や保温性、機能性などに優れ、他の繊維製品よりも独特の触感などもあるため、応用範囲は広く、そのフィールドはファッション、インテリア、医療、産業資材など多岐にわたっています。
ジェフティでは、その経編(たてあみ)の中でも婦人・紳士外衣、水着、カーシートをメインに製造しています。
私たちジェフティは、ニットづくりのエキスパートとして、ファッション分野から産業資材にいたる幅広い分野で、いつの時代でもニットの可能性をテーマに、ビジネスチャンスを拡げてきました。
多様化したニーズに応え、ニットに付加価値を与えること…。私たちは時代の変化を敏感にキャッチしながら、企画提案型のソフト力と高度な技術を追求したテクノロジー力、そしてマーケティングを加えたトータル的な力で、未来へ向けた新しい姿を編み続けています。
伸びる・縮む・そしてフィットする。
私たちはニットの持つ多彩な機能性を駆使しながら、人々の生活を優しく彩っていきます。
入荷先は、国内各メーカーに加え、韓国、台湾、インドネシアなど、国内外のあらゆるメーカーを選んでいます。より良い製品を追求するために、国内外を問わずフィールドを限定せずにタイアップし、可能性を追求して素材を入荷しています。
厳選された原糸は、均一なテンションと一定の本数で編機に供給するための調整段階「ビーミング(整経)工程」へ。種類によって本数などが異なる状態で入荷される原糸は、的確に調整され、およそ600本の糸が1つのビームに巻き取られます。ビームは21・30・40・42インチのフランジを用意。バリエーションに要望に応じた反数を可能にします。そのためにまず、整経機に対応する形で場内に配置されたクリールスタンドに糸をかけて準備を行います。
経編の工程は、まず整経された糸が各ビームごとにクレーンまたはリフトによって編機に運ばれ、機械にセッティングされます。ビームの回転数、インチなどがコンピュータに入力され、糸がかけられます。当社では、幅広い要望に確実にお応えするために、シングルトリコット、ダブルラッセルという2タイプの編機によって様々な製品をつくりだしています。また、小ロットの編みが可能な試編専用のトリコット機も配備し、製品開発のスピードアップに貢献しています。
編み上がった生地は、AGVと呼ばれる自動搬送機で検査室まで運ばれます。AGVはボタン一つで移動させることができ、省力化に役立っています。万が一、工場内で障害物にぶつかった場合は、自動的に停止。また、AGVには重量測定機能も備わっています。
編み上がった生地はAGVによって検反場へ運ばれ、AGVが自動的に生地の重量を確認。基準値と大きく差があるものは、不良製品として製品ラインから除外します。重量検査で問題のなかった生地にも、人の目によって最終的な検査を行います。正常なものは袋詰めして出荷。ここで発見された問題点は、技術部門にフィードバックされ、品質管理に役立てられます。